
9月も終盤、秋こそは秋らしい季節を楽しみたいです。今年の中秋 の名月は 10月3日ですよ!よいお月見ができるといいですね。さて、今回は秋空に真っ赤な実が映える「ピラカンサ」の話を。 「ピラカンサ」または「ピラカンサス」、和名は「橘(タチバナ) もどき」や「常磐山査子(トキワサンザシ)」。ギリシャ語で「炎」と「刺(トゲ)」を意味します。中国やヨーロッパ東南部が原産の バラ科の植物。「刺」があり、樹をおおい尽くすほど真っ赤な実を付ける姿が燃え立つ「炎」のようなのです。 「ピラカンサ」の若い実には、青酸性の毒があるので鳥が食べることはないそうですが、赤く熟すと毒性がなくなり鳥が食べて種が運ばれます。実が若いうちに鳥に食べられてしまっては繁殖できない ので、熟してから鳥に食べさせ、種をあちこちに運ばせ子孫を残す「ピラカンサ」の智恵なのだそうです。 炎のような真っ赤な実とは対照的に、初夏には雪をおおったように真っ白な花が咲きます。生垣や庭木としても盆栽にも、活け花の花材にもと万能です。 「ピラカンサ」の花言葉は・・・燃ゆる想い・慈悲・防衛。
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