
残暑厳しい折、いかがお過ごしでしょうか?何はともあれもう9月、 少しは秋の気配を感じたいものですね。明日の8日は「白露(はくろ)」といって、大気が冷えてきて露地の草花には露が宿る頃なのですが・・・。コラムだけでも秋の気配を感じてくださいね。 ということで、今回は「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」の話を。 「曼珠沙華」より、「彼岸花(ひがんばな)」といったほうが、なじみ深いでしょうか。「彼岸花」というと、毒があるとかお墓に咲くとかマイナスのイメージがありますが、これには訳があります。 昔は土葬だったためお墓に植えて、毒性を生かして遺体を動物から守ったり、田んぼのあぜ道に植えてモグラやネズミの侵入を 防ぐなど、先人の知恵だったようです。 欧米では多く園芸種に改良され、日本でも属名の「リコリス」という名で、白やピンク、黄色などの球根や苗が販売されています。 日本列島は南北に長いので、「桜前線」や「紅葉前線」という言葉 があるように、花の開花や紅葉の時期に地域差があります。ところが「曼珠沙華」はどこの地域でも、おおむね9月の「お彼岸」の頃 に咲くといわれています。だから「彼岸花」なのですね。 最近はあちこちで、群生地が見所となって案内されています。マイナスのイメージは払拭して、お出かけになってみてはいかがですか? 「曼珠沙華」の花言葉は・・・悲しい思い出・想うはあなた一人・また会う日を楽しみに。
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