
この度の震災による被害を受けられた方々には、心よりお見舞い申し上げます。![]() さて、3月も終盤!樹も花も人も元気が出てくる季節、「桜前線」が、日本列島をスタートしますね!そこで今回は、日本人がこよなく愛する「枝垂れ桜(シダレザクラ)」の話を。 「枝垂れ桜」は「糸桜(イトザクラ)」とも呼ばれ、「江戸彼岸桜(エドヒガンザクラ)」という品種の園芸種です。とても寿命が長いことで知られています。樹齢千年以上と推測されている全国の銘木も、「枝垂れ桜」の品種が多いです。 ところで、なぜ「枝垂れ桜」は枝垂れるのでしょう?・・・通常の植物は、重力に逆らって枝を太陽に向けて伸ばす力をもっています。ところが「枝垂れ桜」は、遺伝的にジベレリンという植物ホルモンが不足しているため、重力に逆らって伸ばした枝を支える力が弱く、枝垂れてしまうのだそうです。 「枝垂れ桜」が支柱に支えられ丁寧に育てられているのは、そのせいなのですね。ちなみにジベレリンを与えると、枝が垂れなくなるのだそうですよ! 今年は「枝垂れ桜」に的をしぼって、お花見を楽しんでみてはいかがですか?被災地にも、一日も早く花々がもどってくることを、心よりお祈りしております。
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