
遅い春と深い傷あとが残る日本列島ですが、新年度を迎え少しずつフレッシュな気分を取り戻したいですね。いかがお過ごしでしょうか?![]() さあ、桜のあとは野山で「藤(フジ)」の花を楽しんではいかがでしょう?「藤」は、日本原産のつる性落葉高木、マメ科の植物で山地や丘陵に自生しています。4〜5月に紫色の蝶のような花を、房状にぶら下げて咲かせます。観賞用には「藤棚」に仕立てたものが、各地をにぎわせていますね。 日本固有の「藤」は、「ノダフジ系」と「ヤマフジ系」の種に分かれていています。本州から九州に分布する「ノダフジ系」には、花房を1メートル近くまで垂れ下げるものがあります。いっぽう、中部地方以西から九州に自生する「ヤマフジ系」の種は、花房は20センチ程です。 不思議なことに「ノダフジ系」はつるが右巻き(S字巻き)、「ヤマフジ系」は左巻きなのだそうです。山地では「檜(ヒノキ)」や「杉」に巻きつき、倒してしまうほど力強いつるなのだそうです。 「藤」の名は、花が風に散る姿を表す「風散(ふぢ)」という言葉に由来しているそうです。またその色は、平安時代にもっとも女性に愛された色で、高貴な美しさの象徴とされていました。「万葉集」にもたくさん詠まれています。 藤波の花は 盛りになりにけり 平城(なら)の京(みやこ)を 思ほすや君 花言葉は・・・恋に酔う・歓迎・佳客。
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