
いよいよ9月の終盤となりました。前回は、「すっかり秋めいてきましたね」とご挨拶しましたが、その後、真夏を思わせる暑さがぶり返し・・・おだやかな秋の訪れを待ちたいものですね。![]() そこで今回は、秋を最初に知らせてくれる花、「金木犀(キンモクセイ)」の話をしましょう。初秋のある日、どこからともなくただよってくる香りに、ふっと足を止め辺りを見回してしまう、そんな花です。 「金木犀」はモクセイ科の常緑小高木、主に中国が原産です。日本には江戸時代に渡来しました。「金」はオレンジ色の花色を表し、「木犀」は動物の「犀(サイ)」の皮膚のように木肌が堅いことを表しているそうです。幹も堅く、そろばんの珠や印鑑の材料になる そうです。 ところで「金木犀」は、「雌雄異株(しゆういしゅ)」といって、雌花だけをつける「雌株」と、雄花だけをつける「雄株」に区別されています。両方の株があれば結実しますが、日本には「雄株」しか渡来していないので、実を見ることはできないようです。 ![]() さて、「金」といえば「銀」は?あまり知られていませんが「銀木犀」もあります。花色は白で、香りはほのかに香る程度です。 「金木犀」の花言葉は・・・謙遜・陶酔・真実・高潔な人・初恋。
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